「さくらん」を観たのだ
☆☆
「さくらん」
製作国:日本
監督:蜷川実花
原作:安野モヨコ
音楽:椎名林檎
出演:土屋アンナ、椎名桔平、木村佳乃、
夏木マリ、市川左團次
8歳で吉原に売られた主人公の少女は何度も脱走を繰り返すが、もって生まれた美貌と手練手管でNO1の花魁へと成長する。
やがて名のある武士から縁談の話が持ち上がるが・・・
土屋アンナといえば、「下妻物語」のヤンキー役も良かったが、オレ様には昔、NHK教育の「イタリア語講座」でアシスタントというか生徒役をやっていたときのダラダラ感が強烈に印象に残っている。
番組でイタリア語の先生が彼女にレッスンするのだが、
「さあ、アンナちゃん、練習してみよう!」
「・・・」
あからさまにめんどクサそーでイヤそーな顔してやっていたのが、教育テレビにあるまじき態度で笑った笑った。
そんな彼女もいまは一児の母らしいが、最近はミュージシャンもやっていて、ちょっと聴いたが結構うまい。
さて映画の方だが、蜷川実花、安野モヨコ、椎名林檎、土屋アンナと、いずれも一部の少女たちにとってはカリスマとなっている女性クリエイターたちをズラリと並べている。
だからこの人たちが好きな人にはタマらない作品だろう。
それはそれで良いと思うのだが、上に挙げた人たちにピンとこない人にとってはどうなんだろう。
物語の筋としては凡庸だし、本職がフォトグラファーの蜷川実花のおそらく意図的に赤を多用したビジュアルも、観てるとだんだん目がつかれてくる。
スポンサーが、若い女性に人気の下着通販と、JRが運営しているショッピングモールと、国内最大手の香水輸入代理店ということからも、そういうターゲットに届けば御の字ということなのかもしれない。
- 作者: 1週間編集部
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/02/09
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