「ブラッド・ダイヤモンド」を観たのだ


☆☆☆☆☆


ブラッド・ダイヤモンド
 製作国:アメリ
 監督:エドワード・ズウィック
 出演:レオナルド・ディカプリオジャイモン・フンスー
    ジェニファー・コネリー


シエラレオネ共和国というアフリカの西の端にある実在の国を舞台にした社会派ドラマ。
オレ様はこの映画で初めて「紛争ダイヤ」という言葉を知ったのだ。


以下、ウィキペディアによるシエラレオネの解説を抜粋:


シエラレオネはダイヤモンドの輸出国であり、とくに南西地域は埋蔵量が多い。しかし、現在産出されたダイヤモンドの大部分は国外へ非合法的に密輸出されている。これらが反政府組織RUFシエラレオネ国内外に存在するテロ組織(アルカーイダなど)の資金源となっている可能性もあり、しばしば「紛争ダイヤモンド」「血塗られたダイヤモンド」などと呼ばれる。


つまり、スィート・テン・ダイヤモンドだの何だのといって、給料の3か月分も叩いたお金は、廻りまわってテロ組織の資金源になっているかもしれないのだ。


レオナルド・ディカプリオ演じるアフリカ生まれの白人アーチャーは、このダイヤモンドの密輸業者。
一方、住んでいた村を反政府組織に襲撃され、捉えられて採掘場で強制労働させられていたソロモンは、偶然100カラットのダイヤを発見する。
これを知ったアーチャーは、生き別れになった家族を探し出そうとしているソロモンからそのダイヤを埋めた場所を聞き出そうとする。
ソロモンとアーチャーの利害が一致し、ジェニファー・コネリー演じるアメリカ人ジャーナリスト、マディーを巻き込みながら、感動の結幕を迎えるのだ。


家族思いでバカがつくほど善人のソロモンと正義感あふれるマディーとの絆が強まるにつれ、悪党アーチャーが次第に変わっていく。
全く立場が違う3人の心のふれあいを描くヒューマンドラマであり、スリル感たっぷりの戦争アクションでもあり、現実に起こっている問題にメスを入れた社会派ドラマでもある。


特に印象に残ったシーンは、ソロモンの素直で可愛かった息子が反政府組織に誘拐され、兵士として洗脳されて、ついには父親に銃をむけるところ。
子供のいないオレ様でも胸が引き裂かれるような思いがしたのだ。


一番最後のシーンだけは説教臭くていらないと思った。
この辺が前作「ラスト・サムライ」でも見られた、この監督のセンスのなさだが、まあこれはご愛嬌。


オススメです!