マッスルハウス5 プロレスの向こう側は見えたか?


1.3後楽園ホール、マッスルハウス5が大胆にもサムライTVで生中継された。
前回のマッスル15北沢3連戦最終日のラストでは、マッスル坂井飯伏幸太の真面目なプロレスで締めるという意外な結末だった。
それを受けて今回はどうするのかと思っていたら、さらにその上をいくものだった。
途中までのいつもの構築された世界から、鈴木みのるが登場して一変。
さらには高山善廣も出てきて、マッスル戦士をシャレではなく半リンチ状態にする。
ボコボコに殴られ蹴られ、エグい角度で間接を極められるマッスルの「五流汁レスラー」たち。
それを必死に応援するセコンドの仲間たち。
そして726(ナツル)のリアルな悲しい出来事も明かされる・・・


プロレスを見て泣いたのは何年ぶりだろう?
いや、初めてかもしれない。
プロレスとはさらけ出すものだ。というのはたしか猪木が最初に言っていたような気がするが、まさに今回のマッスルは全てをさらけ出していた。

普通、プロレスラーは肉体の強さを誇示するものだが、マッスルの「五流汁レスラー」たちは、鈴木みのる高山善廣に痛めつけられることにより、肉体の弱さをさらけ出していた。
そして人間性やリアルな人生をもさらけ出していた。
今回はそこに感動した。


プロレスとは名のりながらも、ほとんどまともなプロレスの試合をしないのが売りだったマッスルなのに、久しぶりにプロレスの凄みや怖さ、楽しさを堪能させてもらった。
今回のマッスルハウス5で、マッスルは一つ上のステージに上がった。
気のせいかもしれないが、もしかしてマッスルはプロレス界の救世主になってしまうんではないかと、冗談ではなく思ったのであった。
マッスル、マッスル!