K−1はやれんのか!


2007年大晦日の格闘技中継は、PRIDEの消滅により、地上波は「K−1」のみ。
でも旧PRIDEのスタッフによる「やれんのか!」が一夜限りの興行を行い、スカパーで中継された。
「大連立」により、K−1から秋山とホンマンをレンタル。
その見返りとしてこの2人がらみの2試合をK−1中継の中で放送した。




まずはK−1


田村VS所
田村はUWFのレガース+リングシューズを着けてきた。
総合では足間接をとられ易くなるので、シューズをはくことは不利。

試合自体は田村の危なげない勝利。
やはり10キロの体重差は大きい。
ボクシングだったら5階級くらい違うもんね。
ちなみに所が最初に格闘技の門を叩いたのは、田村と同じ元Uインターの山本喧一が主宰するジムだった。


桜庭VS船木
オレ様はどちらにも思い入れがあったから、もしこの試合が10年前に行なわれていたら、目茶目茶興奮したんだろうな。
全盛期の力はないとはいえ現役の桜庭に、引退して7年経つ人間が勝てるほどいまの総合は甘くはない。
でも完敗だったけど、やっぱり船木は雰囲気があるね。
生まれ持ったスターとはこういう人をいうのだね。
総合はもうこの1試合で終わりにして、プロレスに復帰してほしいものだ。




さて、「やれんのか!」について。


かつてのPRIDEそのままの興行スタイルだった。
恒例の高田延彦の太鼓も見れた(ただしふんどしは見れず)。
レニー・ハートおばさんの過剰巻き舌コールもそのまま。
試合前の煽りVTRも以前のまま。
PRIDE1から全て見続けているオレ様としては、非常にうれしい!


三崎和雄VSヌル男
やっぱり国民感情としてはどうしても三崎を応援してしまうよな。
でも三崎はなぜあそこまでヌル男を憎むのか?

試合は終始スタンドの攻防。
最初にダウンを奪ったのはヌル男。
客観的にみて、打撃の技術はヌル男の方が上だと思った。
しかしこのあとの三崎の回復力にはびっくり。
パンチでふらついたヌル男の顔面への蹴りで、見事な逆転KO勝ちでファンの溜飲を下げた。

でも結果的には負けたが、秋山の強さは本物。
10月のデニス・カーン戦でのKO勝ちはオレ様はてっきりヤオだと思っていたが、そうでもなかったようだ。
どうせならこのまま更正しないで、ヒール道を突き進んでほしいものである。


ヒョードルVSチェ・ホンマン
基本的にホンマンみたいな人はどんなルールでやっても、プロレスになっちゃうんだよな。
プロレスの起源には2系統あって、言葉どおりレスリングがショービジネスとして発展した部分と、サーカスの見世物として発展した側面がある。
ホンマンは尋常ではない大きさの体を持つフリークスとして、そこにいるだけで十分な見世物なので、プロレスの後者の側面を継承しているのである。
そんな言い方は誤解を招くかもしれないけど、オレ様はプロレスもチェ・ホンマンもリスペクトしている。
尋常ではない大きさの人間と、「人類最強」の格闘家が戦うというシチュエーションだけで、ワクワクするではないか。
ちなみに以前六本木で生ホンマンを見たことあるけど、笑顔がとてもキュートだった。
彼は会う人をとりこにする魅力を持っていると思う。


メインは青木真也VSチョン・ブギョン
久々に跳間十段のきれいな一本勝ちが見たかった。
PRIDE消滅により試合間隔があいてしまったので、しょうがないか。