「ホリデイ」を観たのだ


☆☆☆☆


「ホリデイ」(原題:THE HOLIDAY)
 製作国:アメリ
 監督・脚本・製作:ナンシー・マイヤーズ
 出演:キャメロン・ディアスケイト・ウィンスレット
    ジュード・ロウジャック・ブラック


恋に破れた2人の女が、傷心休暇中に新たな出会いを経験し、再生していくサマを軽いタッチで描いた恋愛映画。
主人公の一人は、LAで会社を経営し、絵に描いたような成功を収めているが、男性関係はうまくいかない自称負け犬、アマンダ(キャメロン・ディアス)。
もう一人はロンドンで記者をしていて、恋人に二股かけられているのに別れられないアイリス(ケイト・ウィンスレット)。
住む場所も職業も違う二人の女が、一人でクリスマス休暇を過ごす場所をネットで物色。
そんな二人が、「ホーム・エクスチェンジ」(ホントにそんなサイトがあるのかは知らんが)のサイトで偶然出会い、お互いの家を貸し借りする契約を交わす。
こうしてアマンダはロンドンで、アイリスはLAで休暇を過ごすが・・・


この映画の面白いところは、LAのパートとロンドンのパートそれぞれのエピソードが同時進行で進み、それが最後に見事にまとまること。
そしてハッピーエンドで終わるところも良い。
やはり恋愛映画はハッピーエンドに限る。
女性監督だからなのか、登場する男がややステレオタイプだったり、美化しすぎているきらいはあるが、まっとうな恋愛映画の王道をいく作品である。


興業的なことを書くと、この作品はなぜ日本公開が3月になってしまったのか?
作品の内容が思いっきりクリスマスしているので、今の時期観るにはちょっと違和感を感じる。
本国ではクリスマスシーズンに上映したように、本来はクリスマス映画なのだ。
この映画のオリジナルの方のオフィシャルHPを見たら、思いっきりジングルベルが流れた。
http://www.sonypictures.com/homevideo/theholiday/
洋画の日本公開はだいたい数ヶ月〜半年後になることが多いが、こんな季節はずれの公開になってしまうのもその弊害だろう。
日本でもクリスマスシーズンに公開してれば、マーケティング・ミックスも仕掛けやすく、もっと話題になっていたハズ。