コミュニケイション・ブレイクダウン

先週、上海から内陸の街、成都に行った。
成都行きに関しては、上海の中国人コーディネーターに航空券やらガイドさんの世話をしてもらったのだが、マインドギャップを少し感じた。


彼らはのん気だから、こちらからひとつひとつしつこく確認して、証明書を発行してもらったりしないと、危なくてしょうがない。
別にその人には悪気はないのだが、日本人の感覚だとどうしても「そこまで言わなくてもわかってよ!」と思ってしまうのだ。


現地で働く日本人の方も、中国人と仕事をすることは慣れるまでは本当にストレスがたまる、と言っていた。




日本人って、たとえ相手が初対面であったとしても、無意識のうちに「以心伝心」を相手に要求しているのではないだろうか。
それが日本人の美徳とも言えるかもしれないが、逆にそれが誤解を生み、日本人のストレスをためているかもしれないな、とふと思った。



ほんとうは日本人同士でも価値感は様々だし、人によってライフスタイルや考え方が違うのは当たり前なのだから、僕らは以心伝心に期待するのではなくて、もっと直接的な言葉で的確に表現する手段を持たなくてはいけないのではないだろうか?


特にいまはビジネスでもプライベートでも、ネット上での2次元コミュニケーションが増えている。
だからこそ、相手に誤解を与えない的確な「言葉力」と、相手のささいな言葉にくよくよしない「鈍感力」をもっと鍛えなければ、と思ったのであった。