「キック・アス」

この映画は、元々はハリウッドに企画を持ち込むも断られ、自主映画として製作したところ、あれよという間に北米で初登場1位を記録したらしい。

日本でも、当初は全国でたった4館での上映だったのが、口コミで話題となり、徐々に上映館が増えている作品。


スポーツも勉強もできず、コミックと巨乳が大好きな一人のオタク高校生が、なぜか通販で購入したウエットスーツを着てヒーローになりきり、悪と闘うお話。


非常に弱いくせに正義を愛する主人公は、悪を懲らしめようとして、そのたびにチンピラに刺されたり、麻薬密売組織に捕まってリンチされたりする。
しかし完全になりきっている主人公は、たとえ病院に担ぎ込まれようともヒーローをやめようとしない。


純粋にヒーローをやり遂げようとする主人公のバカさ加減と心意気に、観る側はあきれながらも拍手を送りたくなるのだ。


また、動画サイトをきっかけに一夜にして人気者になってしまうくだりも、今っぽいし、妙に説得力がある。


町山智浩監修の字幕スーパーも、この映画のテンポのよさを活かしていると思う。
主人公が好きな巨乳専門エロサイトのサイト名を”ビーチク・ドットコム”と意訳するあたり、ステキすぎるセンス!



自分的には、至上のおバカ映画に、星5つ!☆☆☆☆☆