低レベルな大晦日決戦

いまや大晦日の風物詩となった格闘技番組だが、今回はフジに切られたPRIDEが地上波から消え、TBS−K−1ラインのみとなった。
そのおかげで19.9%と民放ではダントツの視聴率を稼いだ。


ちなみに他局は
フジの「細木数子」10.3%、続く「スケート」は9.9%。
日テレの「ガキの使い」は10.2%。
テレビ東京の「年忘れにっぽんの歌」は健闘して9.3%。
テレ朝「TVタックル」はビートたけしで挑んで最下位の5.3%だった。
どうでもいいけど細木数子って毎日テレビ出てるな。


あと、NHK紅白はDJ OZMAのモロ出し予告で視聴率のアゲアゲを狙ったんだろうけど、結果は史上2番目に低かったらしい。
裸のボディスーツで抗議殺到だったらしいけど、話題づくりのための組織ぐるみの確信犯なんだろうね。
下ネタで話題づくりなんてNHKも堕ちたもんだ。


で、K−1なわけだが、ひどいものだった。
メインの試合では秋山のヌルヌル疑惑発覚。
試合自体は秋山がパウンドでレフェリーストップ勝ち。
しかし試合中に桜庭がしきりにアピール、テレビでは最初何を言っているのかわからなかったが、「滑る滑る」と言っていたらしい。
たしかに試合を見直すと、桜庭は片足タックルにいっているが捕らえられないシーンが何度もあった。
片足タックルからテイクダウンをとるやり方は桜庭が昔から得意にしているパターンで、このタックルを難なく切るには相当の技術が必要なはず。
通常、タックルを切るには上半身を前に倒し、相手にがぶるようにすることが多い。
しかし、秋山はタックルを切るというよりも、ただ足を引っこ抜いているだけのように見えた。
もし足にオイルを塗っていたとしたら、辻褄が合うことはたしか。
試合後にレフェリーは秋山の体に触っていたが、チェックしていたのは胸と背中だけだったし。


秋山は柔道時代にも前科があるらしい。
かつて世界大会で複数の対戦相手から、柔道着が滑るというクレームがつき、着替えさせられたとたんに1本負けしている。
「ヌルヌル最高!」


もし疑惑が真実だとすると、単独犯行なのか、組織ぐるみなのか?
秋山を売り込みたいK−1がやったとしても、不思議ではないが。
しかも相手の桜庭はPRIDEの象徴だった男。
でも全盛期の桜庭なら、ヌルヌルがあったとしても、何とかしたような気がする。
落日のヒーローを見るのは切ない。


TBSってなんだかなあ。
亀田興起のタイトル戦と同じ手法で、今回のK−1中継番組も過去の試合を90分も延々と流し続け、いったい今日の試合はいつ始まるんじゃい!と言いたくなったし、ほんとに懲りないよね。


山本KIDの復活はうれしかったが、相手は金メダリストとはいえ総合ド素人。
あとの目玉はあいも変わらず曙とボビーじゃあねえ。


スカパーでPRIDEを見たが、選手、試合内容ともに全然レベルが上だった。
地上波がなくなったことで、逆に無理矢理お茶の間向けの試合を組まなくてよくなったことが奏功したと思う。
吉田秀彦が、ぽっと出のトンプソンに衝撃のKO負けするところを見たら、いっそうK−1との差を感じてしまった。
あと、青木真也はヨカッタ!