映画

「エレクション」を観たのだ

香港の鬼才、ジョニー・トー監督お得意のノワール物である。 原題はそのものズバリ、「黒社会」だ。 構成員5万人といわれる香港最大の組織で、2年に一度の会長を選ぶ選挙が行なわれる。 候補者は二人。 一人は冷静で計算高い男で、もう一人は短気で派手好…

06年の邦画興行収入、約20年ぶりに洋画を上回る

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070131-00000173-reu-ent 最近の邦画の躍進はすごいものがある。 だけど粗製乱造ぎみじゃなかろうか。 過去の作品のリメイクだとか(「○○家の一族」とか)、人気テレビドラマの二番煎じだとか(「ホニャララ The Movie…

「ディパーテッド」〜湿度の違い

香港ノワールの傑作「インファナル・アフェア」のハリウッド・リメイク版。 監督は巨匠マーティン・スコセッシ。 レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーティン・シーンの豪華競演。 マフィアのスパイとして警察に進入した…

「リトル・ミス・サンシャイン」〜負け犬のお話し

ブラックな笑いとほのぼのした触れあいが同居するロードムービー。 自ら開発した”成功するための9段階理論”をことあるごとに振りかざし、勝者になることが幸福であると信じている父親、ミスコンで優勝することを夢みる娘のオリーヴ、毒舌でヤク中でポルノ雑…

自分アウォーズ オブ 2006

いや〜、やっと年賀状を書き終えた。 いまから投函しても元旦には着かないだろうな。 常に問題の先送りをしてしまう悪い癖が最後の最後まで直りませんでした。 来年こそはこんな自分から脱却したいものである。 さて、今年は環境が変わってしまい、あまり映…

「007カジノロワイヤル」〜ロシアのスパイではない

若き日のジェイムス・ボンドを描いたというだけあって、スリリングで活きの良いアクションの連続。特に冒頭の追いかけっこのシーンは高所恐怖症のオレ様にはちょっときつかったが、スピード感が抜群。近年観た映画では、オレ様の中では歴史に残るアクション…

太陽

ロシアの名匠アレクサンドル・ソクーロフが、 ”現人神”という立場を捨てて人間宣言するまでの昭和天皇の苦悩を描いた作品。 扱う題材が題材だけに、日本ではお蔵入りかと云われていた。 これを配給した会社も勇気があるが、 ふたを開けたら単館上映としては…

マッチポイント

元プロテニス・プレイヤーのアイルランド人青年クリスは会員制テニスクラブのコーチとして働き始める。 英国の上流階級に憧れる彼は、やがて実業家の息子トムと親しくなり、 その妹クロエと付き合い始める。 クロエと結婚し、実業家である彼女の父親に気に入…

「トランスアメリカ」

男性として生まれながら男性であることに違和感を持つ、トランスセクシャルのブリー。 彼(彼女)が性転換手術を受ける日を1週間後に控えたある日、 トビーという少年が突然現れる。 彼はブリーが男性だった頃につくった、自分の息子だった。 ブリーは親子…

ユナイテッド93

実話に基づいた話で、社会派ドラマには違いないんだけど、ちゃんと手に汗握るパニック映画にもなっている、 なんていう言い方するとほんの5年前の生々しい事件だけに、不謹慎かな。 と思っていたら、「ボーン・スプレマシー」の監督なのね。 なるほど。 被害…